国内で事業を行う現地および外国投資企業は、法律により、金融取引を記録する際にベトナム会計基準(VAS)に準拠することが義務付けられています。
実際、多くの外資系の現地企業はVASに沿った会計システムを適用し、親会社の参照のために四半期ごとに国際財務報告基準(IFRS)、または各国の会計基準に即した基準へと修正を行っています。
外資系企業が選択できる通貨は、ベトナムドンの他に、外貨が認められています(貿易等を外貨の取扱いが多い業種)。しかしながら、外貨が通貨単位として選択される場合は、選択した外貨で財務諸表を作成することを継続しなければなりません。通貨単位の変更は、会社の取引に重大な変更がある場合などの特別な状況に限られるため、事業を開始するにあたって注意が必要です。通貨単位が外貨の場合でも、ベトナム当局へ提出する前には、ベトナムドンに換算しなければならない点も留意する必要があります。
VASは次の会計記録を必要とします。
- ベトナム語(外国語と併記が可能)
- 通貨はベトナムドン(VND)を使用、外資系企業(FIE:Foreign InvestedEnterprises )は外貨の選択が可能
- ベトナムの勘定科目表への準拠